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【ネタバレ】パッセンジャー ストーリー 感想 レビュー [映画]

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今回は[パッセンジャー]です。

[キングコング 髑髏島の巨神]を見ようと、いつもの映画館に行ったのですが、やっていませんでした。
確認せず行った私もどうかと思いますが、9スクリーンもあるし、ほかの映画を見たときも予告とか流していたのに、上映しないとはまさかの展開です。( ̄ω ̄;)

このまま帰るわけにはいきません。
代わりに見ただけですが、結構ツッコミ要素が多くて面白かったです。

それでは、ネタバレを含むストーリーです。

ストーリー



宇宙船アヴァロン
 乗組員  250人
 乗客   5000人
 目的   惑星[ホームステッド2]への移民
 航行期間 120年
 
 航行期間が長いので、乗客・乗員全員コールドスリープ(冷凍睡眠)をしている。
 航行・船内維持はすべて、コンピューターが行う。

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コールドスリープ.jpg

出発から30年、アヴァロンの前方に隕石群が飛来する。

アヴァロンの前方に、シールドを張り隕石が宇宙船にあたらないようにしているが、巨大な隕石が向かってくる。

隕石衝突.jpg

コンピューターは、シールドの強度を上げ対応するが、粉々になった、いくつかの破片が船体にあたる

隕石衝突2.jpg

アヴァロンのコントロールルームに映し出されている、船内図のあちこちにエラーが表示される。

船内 エラー.jpg

この時に、主人公 ジムの催眠装置が覚醒モードになり、ジムは起きてしまう

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各睡眠装置に搭載されているホログラムが起動し、ジムに
「目的地まで、あと4週間になりましたので、起こしました」
と言っています。

ジムの職業はエンジニア
初めは、船内の不具合を修理するためエンジニアのジムを起こしたのだと思いましたが、そうではなく単なる睡眠装置の不具合で起きたようです。

フラフラと船内を歩くジムですが、他の人間に出会いません。

コンコース.jpg

コンピューターに、現在地、目的地までの期間を聞くと、
「あと90年」
と答えられます。

また、コールドスリープから目覚めた理由を聞きますが、
「セーフティーチェックが働いているので、そのような事は起こらない
と言います。

すごく色々な事を対処できるコンピューターなのに、この件は、まったく融通が聞きません。
ジムが、なぜ目覚めてしまったか絶対に考えようとしません。

ジムの年齢は、はっきりとはわかりませんが、30歳ぐらいと思われます。
つまり、目的地に着くころには、ジムは寿命で死んでいる事を意味します。

もう一度、睡眠装置に入りますが睡眠モードにならない。
後でわかる事ですが、この睡眠装置、冷凍睡眠を維持する事のみで、入眠は宇宙船に乗る前に、別の機械でするようです
ジムも船内を探しますが、入眠装置は無いです。

乗務員が冷凍睡眠している部屋を見つけ、色々な手段で入り口をこじ開け入ろうとしますが、全くビクともしません。
そこまで、強固に頑丈にする意味が分かりません。

乗務員専用.jpg

入眠装置がない、融通の利かないコンピューター、起こせない乗務員達、無理やり危機的な状況を作り出そうとしている強引なストーリ展開です。

バーには、人間を模したアンドロイド アーサーがおり、酒を飲みながら色々話に乗ってくれます。
船のコンピューターより、話が通じます。

アーサー.jpg

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絶対に冷凍睡眠から起きてしまう事がない前提なのに、アーサーだけ、なぜバーで仕事をしているのか理解できません。

悩んでいるジムは、アーサーに、
「この状況を楽しんではどうでしょう」
と言われ、ホログラムルームなどで、格闘したり、バスケをしたりして過ごします。
最初は、楽しんでいましたが、時がたつと次第に、ヤル気がなくなってきています

そんな時、船外に宇宙服を着て出ることができると知り、出てみます。
船の外で見る宇宙空間の光景は素晴らしく興奮しますが、船内に戻るとやはり気分は沈んでしまします。

宇宙服を着ずに、船外扉を開けるスイッチに手をかけようとします。
自殺しようという事のようですが、思いとどまります。

乗客の冷凍睡眠装置の場所に行き、自分の理想の女性を見つける。

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起こそうするが、思いとどまる。
やはり起こそうとしてみたり、考えが堂々巡りしています。

起こすという事は、その人の人生を奪う事を意味しているからです。

堂々巡りしている日々が、長期間続き、とうとう睡眠装置に細工をし女性を起こし、見つからないよう逃げる

女性が船内をうろうろしている所に、偶然を装い出会う

オーロラ 目覚めた後.jpg

彼女の名前は、オーロラ

オーロラ.jpg

職業は、作家
この移民などを本にし出版することを目的としています。
状況を説明された、オーロラはジム同様、スリープ装置の故障により、早く起きてしまったと思い込まされます。

ジムは、バーのアーサーに、 
「オーロラを起こした事は秘密にしておいてくれ」
と頼みます。


オーロラと2人きりの日々が続く。
農園区画にあるバラをプレゼントしたりして、2人の距離は縮まる。

ある時、2人で、宇宙服を着て船外へ出る。

2人 宇宙遊泳.jpg

船に戻ってきた、オーロラは、すごく興奮しジムにキスなどをし始める。
完全に[吊り橋効果]です。

2人 宇宙遊泳後.jpg

その夜、興奮冷めやらぬ2人は体を重ね合わします。
すごい! すごすぎる! 吊り橋効果!

ここから、食事中や、ことあるごとに、このような事が始まる。

オーロラ 肉食.jpg

オーロラ、かなりの肉食系に変貌しています。

することがない船内で、男女が2人しかいなければ、そうなってしまうのでしょうか?

すっかり男女の仲になった2人は、バーでもイチャついています。
オーロラは、アーサーに
「私たちに秘密なんかはないわ」
というと、アーサーは
「秘密はない」
とボソッと言います。


ジムは、貴金属の保管庫?から指輪を取り出す。
ジムは正装し、オーロラがいるバーへ向かう。

バーでは、オーロラとアーサーが話しています。
アーサーは
「あなたが目覚めてから1年、あの時の事を思い出します」
「ジムは、あなたを起こすか、すごく迷っておられた」
と言い、オーロラは自分が起きたのは、故障ではなく、ジムがわざと起こしたのだと知る

マジギレし始めるオーロラ!
そらそうです、ジムのせいで残りの人生、船内で無意味にすごし、死ぬだけなのですから。

そんな修羅場へ、意気揚々と指輪を持って現れるジム。
問い詰めるオーロラ!
認めるジム!
オーロラ、パニック!
気分が悪い! 目が見えない! など叫びながら、どこかへ行ってしまう。

その日の夜、ジムがベットで寝ているとベットの上に気配を感じ起きる!
立っていたのは、オーロラ!
目つきがヤバイ!(((( ;゚д゚)))

目を開けたジムの顔面へ、いきなり右のストレートパンチ!
次は左ストレート!
次々にパンチを入れる。
ジムの顔はサンドバック状態!!

オーロラ強すぎる!!
マジで強い!!
ジム本当にボコボコです。

興奮しまくり、次々にパンチを繰り出し、絶賛DV中のオーロラ!
思わず態勢を崩し、ベット横に転がってしまう。

転がった先にあった、バールのような鉄の棒を拾う!
これはヤバイ!!
マジで死ぬ!!)゚0゚(

ベットに戻り、寝転がっているジムめがけて、大きく振りかぶる!!
さすがに、死ぬと思ったのか、やめるオーロラ!
フルボコにして、ちょっと気が済んだオーロラ! 
自分の部屋へ帰る。

男女の仲になった時も、すごい肉食でしたが、DV中は、野獣と化しています。

このシーン本当にボコボコで、結構コワかったです。(((( ;゚д゚)))
女の人が、あんなにボコボコにするシーンは、他の映画でも見たことがありません。

なかなか目力のある女優さんと思っていましたが、この役にピッタリだと思います。

ジムは、何度か色々な手段で謝っていますが、オーロラは聞き入れません。

お互いに、顔を合わさない、話さない日々が続きますが、オーロラはコンコースに木を植えられているのに気づきます。
葉っぱの香りを嗅ぐなどするオーロラ。
ジムは、バラの香りを嗅いでいたオーロラを思って植えたのでしょうか?

それでも話はしない日々が続きます。
船内では、エレベーターが停止する、部屋のドアが開かなくなるなど、あちらこちらで不具合が出たりしますが、復旧したりします。

ある時、船内放送で、
「誰だ、コンコースに木を植えたのは」
と流れる。

ジムもオーロラも、コンコースに行くと、男の人が立ている。
彼は甲板長ガス
彼もコールドスリープの不具合で今、目覚めたようです。

ガス.jpg

船内で不具合が起きている事を認識したガス。
コールドスリープを調べています。

そこへ、バツの悪そうな顔をして近づくジム。
ガスは
「ジムと私のは、エラーが出ていた」
「しかし、オーロラは君の仕業だろ」
と言い、ジムは認める。

ガスに
「どれくらい1人だった?」
と聞かれ、
「1年」
と答えるジム。

ガスは
「しかし、許されない事だ」
とジムに諭す。

ガスは、コントロールルームに入り、エラー表示を確認しています。
そこへ、オーロラがやってきて
「コールドスリープを見た?」
と聞き、ガスは
「同情はする」
「溺れる者は、なんにでもすがりつくものだ」
と諭そうとしますがオーロラは納得しません。

そこへジムがやってきて、エラーの原因をガスに聞きますが
「コンピューターは考え過ぎると焼き付きを起こす」
と言います。

考えすぎるとおかしくなるコンピューターってあるのでしょうか?
都合のいいように、設定が作られていく気がしてなりません。

その後、重力制御がきかなくなり、無重力になる。
プールで泳いでいたオーロラは無重力状態の水の中で溺れる
息が出来なくなった、オーロラは水の中で浮いています。

オーロラ 無重力 プール.jpg

重力制御が戻ると、水の上にオーロラは浮かび上がってきますが動きません。
これは、オーロラ死亡かー!

突然、息を吹き返す!!
さすがオーロラ!!
肉食系だけあって、普通とは体のつくりが違います。 (^_^)

2人はガスとともに動力室の様子を見に行く。
動力室内の温度が上昇しているらしく、原因を探すことになるが、ガスが急に意識不明になる。

ガスを医務室に運び、オートドクターに入れ検査すると612ヵ所の異常が発見される。
オートドクターの診断では、内臓器官のほとんどが壊死している状態と言われる。

余命をオートドクターに聞くが、医師の許可がないと言えないと言われる。
ガスは、自分のIDで、権限を上書きし余命を再度聞くと、末期状態と言われる。

一人にしてくれと言い、どこかへ行ってしまう。
コールドスリープの故障が原因でこんなことになったようです。

2人は、乗務員の制服(正装バージョン?)に着替え、一人たたずんでいるガスを発見し寄り添う。
ガスは、
「2人で力を合わせるんだ」
「これを使え、これでどこにでも入れる」
と、自分のIDリングを渡し、息を引きとる。

機関室が不具合を起こし、アヴァロンは停止してしまう。

アヴァロン 停止.jpg

2人は動力室内にある、融合炉のようなところに行くと、融合炉は暴走状態になっており、制御装置の一つが隕石の破片で破損しているのを発見する。
船体内がおかしくなったのは、この為のようです。

融合炉1.jpg

破損した制御盤を交換するが、融合炉の暴走状態は止まらず、融合炉内の温度を下げる為、一度、熱を外へ排出しようという事になる。

融合炉3.jpg

しかし、排熱ハッチのスイッチを押しても開かず、手動でも開かない。
船外の手動装置で、開けようという事になります。

どこまでも、無理から危機的な状況になるようにしてきています。
エンジニアといえどジムは、ただの乗客です。
なぜ、船外に手動装置があるとか、排熱しないと船が爆発するとか分かるのでしょうか?

ジムは宇宙服に着替え、乗務員の睡眠装置区画の耐熱壁を剥がしにする。

小さすぎる盾
ガンダムに出てきた、陸戦型ジムの盾ぐらいの小ささです。(分かりにくい例えですみません。(^_^))
(しかも、ジムだけに・・・・( ̄ω ̄;) ヤッテシマッタ)
この小ささで、どの部分を守ろうというのでしょうか?

ジム 盾.jpg

排熱口に到着し、開閉装置を操作します。
しかし、開きかけた扉は、装置から手を放すと閉まってしまう。

つまり、装置から手を離さず開けっ放しにしなければなりません

ジムが外扉を開け、内扉はオーロラが制御室内で操作するのですが、ジムが危険にさらされるので、なかなか扉を開けないオーロラ。
躊躇している間に、どんどん融合炉の圧力が高まり爆発寸前です。

融合炉2.jpg

なかなか緊迫したシーンなのですが、「もう早く開けろよ、オーロラ!」と思ってしまいました。

オーロラ、内扉を開ける。
融合炉の熱が一気に放出される。
排気口内で、扉を開け続けるジム。

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ジムの宇宙服が、放出された熱でどんどんボロボロになっていく。

放熱2.jpg

宇宙船が爆発しそうになるほどの圧力と熱をまともに受けたら、一瞬で消えてなくなりそうですが宇宙服が少しボロボロになる程度です。
ヘルメットの透明な部分すら溶けたり割れたりしません。
ご都合設定に拍車がかかってきました。

さすがのジムも耐え切れず、放熱とともに吹き飛ぶ!

放熱3.jpg

だいたい盾はどうしたんだよ!!

放熱が終わり、融合炉内の圧力も下がり、通常運転になっています。
宇宙船のエンジン自動的に再起動

排気口から飛ばされたジムは、エンジンに吸い込まれそうになるが、うまい事かわす。
しかし、ワイヤーが切れ惰性で徐々に宇宙船から離れてしまう。

オーロラは宇宙服に着替え、ジムを助けに行く。
お決まりのように、あとちょっとのところでオーロラのワイヤーが足りず、ジムに届かない。
このまま、ジムは離れていくのかー。
アセるオーロラの横に、切れたジムのワイヤーが流れていくのを発見!
すかさずつかみ、船内に連れ戻す。
ジムを医療室のオートドクターに入れる。

2人 オートドクター.jpg

ジムは心肺停止状態。
蘇生措置をするように操作するが、医者の権限が必要とオートドクターが言いだす。
ガスのIDを使い、命令を上書き。
すべての蘇生措置を同時に行うよう操作する。
AEDやら注射やらいろいろ出てきて、本当に同時にやり始める。

無茶苦茶です。
これでは蘇生しても、死んでしまうような気がします。

蘇生措置を行ったが、蘇生しないジム。
オーロラ泣く。
ジム生き返る。
典型的なパターンが入りました。(^_^)

その数日後、ジムはオートドクターの権限上書きで、休眠モードがある事を発見する。
休眠モードとは、コールドスリープと同じ事のようです。
1台しかないので、1人しか冷凍睡眠できません。
オーロラに入るように進めるが、オーロラは、このままジムと共に生きる事を選択する。

88年後、ホームステッド2に近づいたアヴァロンは、乗務員、乗客すべてを起こす。
起きた彼らが、船内で見たものは、コンコースが草木などで楽園ような感じになった光景だった。

乗務員 起きてくる.jpg

オーロラの
「あなたたちが寝ている間に、いろいろと大変だったのよ」
メッセージが残っていたところでENDです。

感想


冒頭にも書きましたが、[キングコング 髑髏島の巨神]の代わりに、しかたなく観賞したのですが、思っていたよりも、面白かったです。

危機的な状況にする為、強引にありえなさそうな設定を次々と放り込んできます。

・故障は絶対にありえない前提でプログラムされ、イレギュラーに対応できないコンピュータ。
・乗務員全員がスリープ状態で、何かあっても対応できない人間たち。
・人間は120年眠る予定なのに、仕事をしているバーテンダー。
・乗務員の睡眠区画のドアは、どんなことをしても破壊できない無駄な頑丈さ。
・隕石が衝突してから2年以上もたって深刻な故障を起こす宇宙船。
・入眠できない冷凍睡眠装置。
・入眠の機器は、1台も積んでいない。
・その割に、オートドクターで冷凍睡眠できる機能がある不自然さ。
・宇宙船を破壊できるほどの暴走熱を浴びても平気なジム。

ツッコミ要素は多いですが、良かった点も多いです。

・宇宙船アヴァロンのカッコよさ
・各種デバイス類のカッコよさ
・オーロラの肉食への変貌
・オーロラの野獣への変貌

特にオーロラのジムへの鬼気迫る暴行は、このシーンだけでもこの映画を見てよかったと思います。
女性が男性を、こんなにフルボコにする映画は初めてです。(^_^)

最後、ホームステッド2に到着したとき、2人の子供が登場するのではと思いましたがありませんでした。
自分達が死んだあと、到着までは子供だけになると考えると、子供を作らない選択をしたのでしょうか?

ポスターにあった、[目覚めた理由は1つ]と書いてありましたが、あれなんだったんでしょうね。
意味ありげに書いていますが、理由は睡眠装置の不具合と思うのですが・・・。
良く考えると、不具合が理由でも、理由は1つだけので、あながち間違ってないかもしれませんね。(^_^)

それにしても、9スクリーンもあるのに上映してもらえない[キングコング 髑髏島の巨神]の不遇さに泣けました。゚゚(´O`)°゚

公開3日目で150人収容の映画館でしたが、40人程のお客さんでした。

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