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【ネタバレ】 SING(シング) ストーリー 感想 [映画]

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今回は「SING(シング)」です。

予告を見ていて、面白そうだなと思っていたので、見に行くことにしました。

聞いた事のある曲もあったりして、楽しい作品でした。

話は、少し意外な展開もありますが、だいたい筋道の読める展開で、子供にも分かりやすく楽しめます。

それでは、ネタバレを含むストーリーです。

ストーリー


主人公のコアラ バスター・ムーンが子供のころに父親に連れられて劇場で感動しています。

大人になった、ムーンは劇場の支配人になっています。

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父親が、ムーンのために洗車の仕事を頑張って、コツコツ貯めたお金で買ってあげたようです。
洗車で劇場が買えるほど、お金を貯めたお父さんすごすぎる!

しかし劇場の経営は良く無いようで、経営危機に陥っており、銀行からの督促、出演者からのギャラの催促をされています。

そこで、新しい企画として素人による[歌のコンテスト]を思いつく。
友達で金持ちの息子 エディに話しますが、「そんなの当たるわけない」と言われます。

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次の日、歌のコンテストのチラシ作りを、従業員のトカゲ ミス・クローリーに頼む。

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賞金1000ドルとタイプする時、義眼の目玉が外れ、タイプの[0]を何回か押してしまい、賞金100000ドルになってしまうが気付かない。

そのまま、大量に印刷したチラシは、突風が吹き、風に乗って町中に飛んで行ってしまう。
町の色々な人にチラシが届きます。

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オーディション当日、大勢の人が詰めかける。

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このオーディション、色々なジャンルの歌や、聞いた事のあるような音楽が聞けて楽しい部分です。

オーディションの結果、残ったのは

ゴリラの、ジョニー
ギャングの息子で、歌を歌う事が好き。
強盗などは、本当はやりたくない。

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ブタの、ロジータ
子供が25匹いる。
子供の世話、家事で一日が終わる生活をしている。

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ブタの、グンタ
ダンスが得意。

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ハリネズミの、アッシュ
彼氏とバンドを組んでいる。
メインボーカルの彼氏に「自分より目立つな」とか抑えられている。

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ネズミの、マイク
一人でストリートライブをやっている
勝ち気な性格で、路上ライブ中、入れてもらったお金が少ないと、カツアゲまがいに持ち金を出させる。

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カエルの3人組グループ

などです。

実は、キリンも勝ち抜いたのに、背が高すぎてムーンの声が届きにくいという理由で落選し、ジョニーが代わりに勝ち抜きます。
キリン 可哀想すぎです。

次の日から、みんなトレーニングをします。

ロジータは、子育てや家事とトレーニングを両立させる為、子育てと家事を自動化させ参加。
課題は、ダンス

ジョニーは、ギャングの仕事の合間をぬって参加。
課題は、ピアノ

アッシュは、自分だけ選ばれ、彼氏との仲が悪くなるが、2人の為と参加。
課題は、ポップス

なぜか、落選した女の子のアイドルグループ5人組のアライグマ達が、[にんじゃりばんばん]を歌っています。
日本のアイドルグループがモチーフなのでしょうか?

ゾウのミーナは、昨日のコンテストで、マイクに急がされ臆病になり途中で帰ってしまう。
しかし、家族にコンテストをもう一度、受けてくるように言われムーンに会いますが、裏方として雇われる。

ゾウの、ミーナ
歌を歌う事は好きだが、恥ずかしがり屋。
家族から、聖歌隊でも入ってくれることを願われている。

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一通りトレーニングを終え、それぞれ帰ります。

ロジータは家に帰ると自動化されているので、子供も旦那さんも寝ています。

寝ている旦那さんに、
「今日はどうだった?」
と聞きますが、
「いつもと同じ。子育て大変だね」
と返事されます。

それを聞き安心した顔をするロジータですが、旦那さんは自動化されている事に気づいてさえいないような感じです。
なんだか、ロジータが可哀想な気がします。

アッシュは、ムーンが渡してきたポップスの歌詞を彼氏に見せます。

あまり自分の感性とあっていない為、
「書き直してやろうかと思った」
と言うと、彼氏は
「お前が歌詞を書くのは無理だ」
と言い始める。
この彼氏、完全にアッシュを見下しています。

ジョニーは、今度の強盗の為、運転係として練習中です。

マイクは、自分が優勝し10万ドルを手に入れると考えていますので、カードで高級車を買ったりして、女の子のネズミに見栄を張っています。

マイク以外は、色々な事情を乗り越えながらの参加という事のようです。

次の日、銀行から月末までに返済がない場合、劇場を差し押さえると通告される。

トレーニングが始まる。

カエルのグループが仲間割れし出場を辞退する。

辞退したグループの穴を埋める為、落ちたのにまた来ていたアライグマのアイドルグループに外国人という事で
「プリーズ、ユア、セクシー」
とかなんか言った所で、アライグマ達は驚き、ムーンを平手打ちし帰ってしまう。
よくわからない、英語部分ですが、なにか失礼な内容だったのでしょうか?

ジョニーは、課題のピアノを練習中、父親から無線で呼び出しが有ったりと集中できません。

ロジータは、課題のダンスをこなすため床にステップの順番を書いた用紙を並べていく。
その通りに踊りだすロジータ。
それを見たグンターは、怪訝そうな表情をする。
型にハマったダンスを心良く思っていないようです。

順番通りに踊っていたロジータですが、カゼで休ませた子供を一人連れてきており、その子がはしゃいで、並べた用紙を無茶苦茶にしてしまう。
それを止めようと、ロジータは動き回りますが、それはダンスをしているような光景です。
見ていたグンターの表情も明るくなり、一緒に踊ります。

アッシュは、感性の違うポップスを彼氏と2人の為にと嫌々ながらも練習中です。
しかし、家に帰ると、彼氏は違う女の子と一緒にいます。
怒ったアッシュは、2人を家から追い出します。

あの家は、アッシュの家だったんですね。
彼氏、アッシュの音楽の才能を認めない、自分より目立たせない、彼女の家に転がり込む、その家に違う女の子連れてくる、結構なクズぷりです。

マイクは、クマ3匹を相手にギャンブルをし、お金を手に入れます。
しかし、イカサマをしていたのがバレ、追われる身となる。

コンテストの賞金が1000ドルではなく、100000ドルと気づいたムーンは、金持ちの友達のエディのおばさんナナ・ヌードルマンにスポンサーになってもらう事を思いつく。

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ナナに会いますが、「賞金が足りない相談でしょ」と見抜かれます。

きっぱりと拒否されますが、ナナが昔あの劇場の歌姫だった頃の話をし、光り輝いていた劇場にしたいと何とか説得し、一度見に来ると約束を取り付ける。

ムーンは、みんなに明日ナナが見に来るので、気合を入れて臨むように伝える。

しかし、アッシュは彼氏と別れたので悲しくて、うまく歌えない。

ロジータは、ステップがうまくできず、つまづいてしまう。
落ち込みながら帰るロジータに、マイクは
「かっこよかったぜ、あんたが顔から突っ込むとこ」
とか言って追い打ちをかける。
登場した時から思っていたのですが、マイクも結構なクズです。

ジョニーは、強盗の合間に来たので、急いでうまくピアノをひけない。
何とかリハーサルをして、強盗の待ち合わせ場所に戻ろうとするが渋滞で行くことができなくなる。
父親たちギャングのメンバーは、逃走用の車がないので警察に捕まってしまう。

ジョニーは留置所に面会に行く。

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父親に
「あの時どこに行っていた?」
と聞かれ、
「歌のコンテストのリハーサルに行っていた。」
「保釈金は、賞金で払う。」
と言うと、父親は怒り
「お前のようなやつ息子ではない」
と捨て台詞を言い、面会を終わらせます。

その後ジョニーは、保釈金を作るため、劇場に忍び込み、賞金の箱を奪おうとします。
箱をのけてみると、合格者のプロフィールを見つけます。
ジョニーのプロフィールには、[生まれながらの歌手]と書いてあり自分を評価してくれていることを知るのです。
ジョニーは賞金を奪う事をやめ、ピアノの練習に専念します。

ロジータは、閉店間際のスーパーで買い物をしています。
ノリのいい店内のBGMを聞いていると、体がノッてきて自然とダンスしてしまうが、警備員に「最高!」と褒められます。

ムーンとミーナは、明日に備えて劇場内を改装します。

次の日ナナが劇場を訪れます。

ショーが始まります。
劇場の舞台は、床と背景の壁がガラス張りで水槽のようになっており、光るイカを泳がせていて幻想的で美しいステージに仕上がっています。
この演出で、ナナの気分もよくなっています。

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劇場の外では、マイクにイカサマでお金を取られたクマが、マイクを捕まえます。
「お金は10万ドル手に入るからそれで払う」
とマイクは言い、劇場のステージにクマは乗り込んできます。

ショーはストップし、クマは賞金の入った箱を叩き割ります。
中に賞金のお金がない事が、みんなにバレてしまいます。

叩き割った衝撃で、ガラスでできたステージにヒビが入り割れ、中の水が津波のように出て劇場の設備など全部流される。
しかも、水圧により、劇場の柱などが破壊され建物が完全に崩れます。
ナナは怒った感じで帰ってしまう。

ムーンは瓦礫の山の劇場跡をみて
「あぁ父さん、ごめんなさい」
と言って泣きます。

これは、完全に予想外の展開です。
ここで、ナナが気を良くして、スポンサーになりクライマックスへ向かうと思っていました。

ムーンは今まで色々な危機に直面していましたが、すべてポジティブに考え進んできました。
ここで、初めてムーンの悲しむ姿を見たのが印象に残ります。

すべては、クズのマイクのせいです。

テレビのニュースでも劇場崩壊が取り上げられたりしています。
大惨事でしたが、イカを含めて全員無事だったと報じています。


銀行は土地を差し押さえ、銀行所有の看板を劇場跡に立てています。


ムーンは、友達のエディの家で隠れるようにしています。
ミーナ達が励ましに来ますが、ネガティブな考えになってしまっているムーンの耳には届きません。

ムーンは、父親のやっていた仕事である洗車屋を始めるようです。
洗車の仕方は、自分の体に水と洗剤を付け、車を洗っていくようです。

正直、普通にスポンジとかで洗うと思っていたのに、これは驚かされました。

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フロントガラスなどを洗っているムーンですが、やる気をなくしているので洗車スピードは遅くお客さんは帰ってしまう。
お客さんに帰られて、ますます落ち込むムーン。

エディが手伝ってくれる事になる。
エディは、水をふき取る役のようです。

このやり方にも驚かされましたが、2回目拭くときベチャベチャになっていないか、心配になります。

少しヤル気の出てきたムーンは、劇場跡から綺麗な歌声が聞こえる事に気づきます。
瓦礫の山の上で、ミーナが歌っているのでした。

ムーンはミーナに、
「みんなの前でも、今みたいに歌えるかい?」
と聞きミーナは、
「歌ってみたい」
と返事をします。

ショーを行う事を決意したムーンは、合格者メンバーに電話をかけます。
マイクは、賞金が出ないのなら出ないと抜けます。
マイクのせいで、こんな事になったのに本当にクズです。

TVも聞きつけ、「史上最低のショーになるだろう」とバカにした報道しています。

合格者メンバーで、劇場跡に応急のステージ、観客席を用意します。

次の日、開場しますが、観客席には、合格者メンバーの家族などで、ほとんど一般のお客さんはいません。
悲惨なショーになると思って小馬鹿にしている、テレビも中継に来ています。

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最初は、グンターとロジータ
曲は、[Shake It Off]

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2人は洗濯など家事をしている日常で始まりますが、途中から衣装が大胆に変わり、ダンスのキレも一層増します。
ロジータの日常から華やかな世界へがモチーフのステージでしょうか?
曲が終わると、観客席から子供と旦那さんが上がってきてステージ上で、ロジータにキスをします。

バカにして中継していたテレビですが、アナウンサーも「心から楽しくなってきた」とか言い始めます。
テレビを見ている人は魅了され、劇場に続々と押し寄せます。
マイクは、俺もやるとステージに向かいます。

次は、ジョニー
曲は、[I'm still standing]
ピアノの弾きながら歌っています。

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[♪立ち上がれ!!]を連発する歌詞ですが、自分自身に言っているような内容でしょうか?
留置所のテレビで、ジョニーが歌っているのを父親が見て
「俺のジョニーだ!」
と、うれしそうに叫び壁をつぶして脱走します。

絶縁に近い怒り方をした父親が、息子の歌を聴きここまで、気が変わるかなと思います。

次は、アッシュ
音楽が始まる瞬間、銀行員によりギターアンプへのコードが抜かれます。
理由は、この劇場跡地は、銀行の所有で勝手な事はさせないという事のようです。

アッシュは、足踏みでリズムをとり、観客もそのリズムに合わせる。
みんなのリズムが大きくなり、銀行員はあきらめて帰ります。

アッシュ2.jpg

ギターのコードをアンプにつなぎます。
曲は、[Set It All Free]

[♪グッバイ、もうあんたなんかに用はない]という歌詞がありますが、元彼に向けた内容でしょうか?
興奮しすぎて、体の針を飛ばしまくり、あちこちに刺さっています。

次は、マイク
曲は、[My Way]

歌の途中で、ジョニーの元へ脱走した父親が到着する。
父親は、ジョニーに
「お前を誇りに思う」
と言って抱き合います。

警察のヘリコプタが、追跡していますが、その風邪でマイクは空へスタンドマイクごと飛ばされますが、いい感じに観客の上を舞っている感じです。
ジャニーズ コンサートのフライングシーンのようです。

最後は、ミーナ
出番ですが、怖がって出れません。
ムーンは
「ただ歌を歌えばいいんだ。怖くない」
と優しく言い、ミーナはステージに進みます。

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曲は、[Don't you worry bout a thing]
[♪いつまで夢を追いかけてるの]、 [♪くよくよしないで]、 [♪生まれ変わるチャンス]など歌詞ですが、ミーナを表現しているようでいい感じです。

マイクはクマに追いかけられますが、彼女に助けられ車で逃げます。
この時、逃げる車の後ろにクマが1匹乗っているのですが、この後どうなったかのストーリーはありません。

ショーが成功し、ナナにお金を出してもらい、ムーン劇場を再建したところでENDです。

感想


冒頭にも書きましたが、話はだいたい王道的な感じです。
しかし、物語のテンポが良く、いつの間にか作品に引き込まれている私は、クライマックスのミーナが歌い終わる時、思わず本当に拍手してしまいそうになりました。

参加者達は、ユーモラスな感じに描かれているので気楽に見る事ができます。
どこかで聞いた事のある音楽がより一層楽しくさせてくれます。

この映画では、支配人ムーンが気に入りました。
楽観的でポジティブな性格で、人の才能を見抜き、怒るような育て方ではなく、褒めて伸ばしていくからです。

そういう意味においては、グンターも好きなキャラです。
決して目立ったキャラではないですが、ダンスはロジータよりうまいのに、ロジータの魅力をうまく引き出すことに徹しているからです。

予備知識なしで、吹き替えで鑑賞したのですが、支配人ムーンの声が内村光良とENDロールで知りビックリしました。
最近、お笑い芸人さんが吹き替えを担当することは良くあるのですが、なんとなく誰が声を担当したか、わかります。
しかし、ムーンは、まったくわかりませんでした。
本当に上手な吹き替えだったと思います。

ミーナの声がMISIAさんと知り、思わず拍手しそうになった理由に納得です。
[歌には力がある]というような事を聞くときがありますが、本当にそう思います。

アッシュの長澤まさみさん、ジョーニーの大橋卓弥さん、マイクの山ちゃん、ロジータの坂本 真綾さん、本当にきれいな歌声でした。

マイクは、なんだったんでしょうね。
つまづいたミーナに追い打ちをかけるわ、イカサマでヤバいやつ怒らすわ、劇場をぶっ壊すわ
キャラ設定だけ見ると、本当にクズです。(^_^)
マイクの車に乗っていたクマ、あれからどうなったんでしょうね。

機会があったら、字幕版も見てみたいと思った作品でした。

公開2日目で、300人収容の映画館でしたが、9割ぐらい埋まっていました。

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