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シン・ゴジラ ストーリーとネタバレ 感想 解説 [映画]

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(C)2016 TOHO CO.,LTD.

今回は「シン・ゴジラ」です。

今回のゴジラは2014年「ゴジラ」とは違い、少し違う切り口で話が進んでいきます。
政府内のごたごたや、縦割り行政の弊害。
細かな設定の人物が色々登場し、把握することは少し困難です。
そのあたりは、気楽に見ても大筋は理解できますので、楽に鑑賞してください。

ゴジラへ作戦も、今までの作品とは違いシュミレーションのような感じで進みます。
こういったゴジラも面白いです。(*^▽^*)

肩の力を抜いて楽しむ作品だと思います。
全体としては、エヴァ風なゴジラかなと思います。

それでは、ネタバレ全開のストーリーです。

ストーリー


羽田沖で、ボート「グローリー丸」が漂流しているのを水上警察が発見し捜索する。
中は無人折鶴と書類がのみ残されていた。

東京アクアラインで突如、天井の一部が崩落し海水(赤い水?)が流入する。

政府が、地震か噴火かと対策会議を行っている最中、ネット動画に巨大なしっぽのようなものが動いている映像が流れる。

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それを見た矢口は、巨大生物の可能性を進言するも相手にされない。
矢口.jpg
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しかし、会議場のテレビを見ると、やはり巨大なしっぽが確認される。
海水の上に、しっぽだけ出し、ビュンビュンふりまくる!

今回の件は、巨大生物によるものとようやく確定し、対策を始める。

識者達は、水中の生物は、あの巨大さから上陸しようとすれば自重で足が潰れるため上陸できないと考える。
しかし巨大生物は、多摩川を川づたいに這うように移動しはじめる。
上陸し、車や家をなぎ倒しながら進む。

巨大生物の見た目はサメのラブカ恐竜が合わさったような感じです。
エラの部分から、赤い水?体液?のようなものをまき散らしながら進んでいきます。
目に動きがなく怖い。
これが第2形態です。

えっ!第1形態は?
まさか、海でしっぽがウネウネ動いてたやつか?
的中です。映画には全体像の描写はありません。


ゴジラ ムービーモンスターシリーズ ゴジラ2016(第二形態)




政府は、色々な手続きに手惑いながらも、自衛隊の武器による駆逐を承認。

自衛隊のヘリが到着するまでの間に、巨大生物は突然倒れ、動かなくなる。
しばらくして巨大生物は。今度は立ち上がり始める。
第3形態に進化。


ゴジラ ムービーモンスターシリーズ ゴジラ2016(第三形態)




到着した自衛隊のヘリは、聞いていた形状と違うため攻撃対象に間違いがないか政府に確認。
政府は、攻撃を指示。
自衛隊、逃げ遅れた民間人を発見、政府は攻撃中止を命令。

ヘリ隊.jpg
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自衛隊のヘリが帰投した後、巨大生物は突然、咆哮を上げ海に飛び込み消え去った。
突然の展開にわけがわかりません。

次の日

巨大生物は行方不明だが、戻ってきた場合に備えて対策チームを作り矢口が副主任に就任する。
この対策チームは、前回、色々な手続きに時間がかかったため、行政の枠を超えて対応できるように設置された。

チームは色々と対策を考え始めるが、そもそもあれだけの巨体を動かせるエネルギー源は何なのか? 核分裂か?と考える。
巨大生物の通った場所の放射線量が微量ながらも上がっている為、核分裂している事が確定する。

そこへ、アメリカの特使 カヨコ・アン・パタースンがやってくる。

カヨコ.jpg
(C)2016 TOHO CO.,LTD.

カヨコは、マキ・ゴロー教授という人物を探してほしいという内容だった。
マキは、ゴジラの出現を数年前から予言し研究していたが、現在行方不明。

すぐに、マキの情報を探し、カヨコに報告。
やはり行方不明。
冒頭の無人ボート「グローリー丸」に乗っていた模様。
そこにあったのは、折鶴と資料。
資料には、
「私は好きにした。君らも好きにしろ」と書かれていた。
さらに、わけが分かりません

その資料に、手書きの漢字で「呉爾羅」と書かれていた。

ゴジラ 漢字.jpg
(C)2016 TOHO CO.,LTD.

マキ教授の故郷の「荒ぶる神」という意味。
言いにくい為、「ゴジラ」と呼ぶことに決定する。

カヨコは見返りにゴジラの情報を伝える。
核廃棄物の無秩序な海洋投棄が行われ、太古から生き残っていた生物「ゴジラ」は、放射能の影響下でも生きていけるよう進化した。
その核物質をエサとする生物がいることに気付いたマキ教授が研究を開始した。
という内容だった。

矢口はカヨコに
「ゴジラは、研究対象か?駆逐対象か?」
問いただすも、
「それは、大統領が決める。あなたの国は誰が決めるの?」
と逆に聞かれ、戸惑う。
日本の意思決定の遅さへの当てつけでしょうか?

対策チームは、ゴジラの細胞を解析し、人の遺伝子の8倍の情報量があることが判明。
また、その細胞内には未知の新元素があることが判明する。
しかも、水と空気さえあれば生きていけるというチート設定。(゚∇゚ ;)マジカョ

チームは「ゴジラはなぜ海に戻ったのか?」と考えるようになり、 「核分裂の熱を血液を使い下げていたが、許容量を超えて対処できなくなったからでは?」と仮説を立てた。
ゴジラに血液をを凝固させる物質を飲ませ、核分裂を抑えることができず死ぬか、活動停止に追い込む作戦「矢口プラン」を策定する。

ゴジラが再び現れる。

ゴジラ.jpg
(C)2016 TOHO CO.,LTD.

身長は2倍ぐらいに大きくなっている。
第4形態に進化しています。


ゴジラ ムービーモンスターシリーズ ゴジラ2016






政府は、多摩川を絶対防衛ラインとする「多摩作戦」を自衛隊に指示。

フェイズ1
自衛隊ヘリ隊による攻撃を開始。
ヘリ隊の機関砲で射撃、効果なし。
ヘリ隊の誘導ミサイル、効果なし。
ヘリ 射撃.jpg
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フェイズ2
戦車隊による足への砲撃、効果あり。
自走砲隊による砲撃、効果あり。

戦車 砲撃.jpg
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自走砲 砲撃.jpg
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自走砲2 砲撃.jpg
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フェイズ3
爆撃機による空爆、効果あり。

ゴジラ 攻撃される.jpg
(C)2016 TOHO CO.,LTD.

暴れるゴジラ!!
ゴジラ、多摩川にかかる橋を投げる
その橋が、自衛隊前線本部、戦車隊に命中。
作戦続行不能。「多摩川作戦失敗」
ゴジラは意図的に投げたのでしょうか?すごいコントロールです。

ゴジラは東京へ進行中。

アメリカ軍、爆撃機による対地中ミサイル?をゴジラへ発射。
ゴジラの表皮を突き破り、出血!
さすが、USA!破壊力が違います!!
みんな歓喜に沸く
USA!USA!USA!

ゴジラブチギレ!!

ブチギレたゴジラの背中のギザギザ部分が光りだし、そこから、あらゆる方向へ何発ものビーム光線同時発射される。
トゲトゲ ビーム.jpg
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さらなる衝撃チート設定
今回一番の衝撃映像です。
何本ものビームが同時に発射される様は、アニメ「マクロス」のようです。
2014年版「ゴジラ」の最後で、ムートの口をこじあけ、光線を吐き入れるゴジラぐらいのインパクトがあります。

アメリカ軍爆撃機全滅
周囲のビルもビームで切断、破壊される。
避難しようと首相等政府要人が搭乗したヘリがビームに当たり全員無事死亡!

ゴジラ東京駅まで移動するも活動停止

難を逃れた、農林水産大臣が臨時総理に就任。

自衛隊はドローンで活動停止中のゴジラの偵察を試みるが、ゴジラは自動でビームを出し破壊する。
自動砲台と化したゴジラ。
チート設定が増えていきます。

シビレを切らしたUSA!国連を動かし、多国籍軍による核攻撃を決定

「矢口プラン」に必要な凝固剤の精製に日本中の製薬会社等に協力を求めるが、必要量の精製に核攻撃開始まで1日足りない

比較的、核攻撃に前向きでないフランスなどに、核攻撃開始を遅らすように頼み込む。
カヨコもアメリカ高官に頼み込み核攻撃を遅らすように根回しする。
説得が功を奏し、核攻撃を遅らすことに成功

矢口プランの実行が決定。
以降「ヤシオリ作戦」と名称を変える。

ヤシオリ作戦実行

陽動作戦、東京駅で停止中のゴジラへ向けて、爆薬を積み込んだ新幹線で突撃!!
なぜか、ゴジラの自動ビームは発射されず。

アメリカ軍、無人爆撃機による攻撃を開始。
ゴジラ、ビーム光線で次々撃墜。
今度は、しっぽからもビームを出す。

第2波、第3波と無人爆撃機、次々発進。
ゴジラにビームを出させまくり、エネルギー切れへ追い込む

暴れるゴジラの周囲の高層ビルを爆破し、ゴジラを瓦礫で身動きを取れなくさせる。
ゴジラ、口を開けてまま倒れこむ

放水車のホースをゴジラの口に突っ込み凝固剤を飲ませる
寝ながらストローで、ジュースを飲んでいるようで、かわいいゴジラ!

ゴジラ、気絶している間に何か飲まされた事に気づき暴れだす。
しかし、動きが鈍い
これは、凝固剤が効いていると喜ぶみんな。

動き始めたゴジラに在来線の電車をまたもぶつけ、ゴジラたまらず転倒!!
またも、口を開けて倒れ、ストローで凝固剤を飲まされる
作戦必要量を飲ませることに成功

ゴジラまたもジュースを飲まされていた事に気づき、立ち上がるが体がマイナス196℃に凍結し完全に沈黙
ヤシオリ作戦成功

分析の結果、東京の放射能は2年~3年でなくなる予測が立つ。

東京は、破壊されたが、赤坂首相補佐官と矢口は
「この国はスクラップ アンド ビルドでのし上がってきた。今度も立ち上がれる」
と会話する。
ただ、ゴジラが活動を開始すれば、多国籍軍による核攻撃の用意はされているようだ。

凍結され活動を停止したゴジラが映し出され、しっぽがアップになっていく。
しっぽが徐々に透け始め、中には、人体のようなものが何体もあったところでENDです。

感想


全体的に、エヴァンゲリオンでも描かれていた、問題が起こった場合の政府内の対応の遅さを、ゴジラでも描いていたように思います。
今までのゴジラと違うといえば違う切り口なのでしょう。

ゴジラの動きについてですが、何か生物の感じが今ひとつしませんでした
しっぽは、びゅんびゅん動くのですが、体全体、腕などほとんど動かず、その態勢でずっと移動している感じです。
腕も、林修先生の「いつやるの?今でしょ。」ポーズのままです。(^_^)
ゴジラ.jpg
(C)2016 TOHO CO.,LTD.

ヤシオリ作戦内容も、ゲームの中ボスのような感じの倒し方で、このぐらいのダメージを与えたら30秒ほど口を開けて倒れるので、その間に必殺アイテムを使うといった、パターン攻略のようになっていました。

最後のしっぽから人体のようなものが出てくるところは、庵野監督らしいエヴァンゲリオン的で視聴者に深読みさせる展開なんでしょうね。
結局なんなのでしょうか?考察しても無駄でしょうか?
解説がほしいです。

カヨコを演じた石原さとみさんの英語はかなり流暢でした。
イーオンで勉強されているんですね。

いろいろ書きましたが、多少の違いはありますが、日本のゴジラ映画らしく作られており、面白かったです。(^_^)

公開から1週間たってからの鑑賞になりましたが、200人収容の映画館で50人くらいのお客さんでした。
もうちょっと、お客さんがいてもいいのになと思います。

ゴジラ ムービーモンスターシリーズ ゴジラ2016(第二形態)

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  • 出版社/メーカー: バンダイ
  • メディア: おもちゃ&ホビー



ゴジラ ムービーモンスターシリーズ ゴジラ2016(第三形態)

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ゴジラ ムービーモンスターシリーズ ゴジラ2016

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