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暗殺教室 卒業編 ストーリー と ネタバレ [映画]

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(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

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今回は「暗殺教室 卒業編」です。
前回の映画 暗殺教室の続編となります。

前回、私は暗殺教室がどういうものか知らないまま鑑賞いたしました。

よく考えられた内容に驚き、鑑賞後まんがを全巻買ってしまいました。

勢いに乗り、フィギュアまで買うという行動にまで出てしましました。

フィギュア.jpg

そんなこともあって、この卒業編は、すごく楽しみにしていました。

今回は、多くのエピソードが詰め込まれており、原作を知っている人は、テンポよく鑑賞できたのではないでしょうか。

原作で、死神が自分の髪の毛を触手状にし、それを束ねて、仕切りの向こう側の雪村先生のほほを、やさしくさわるというがあるのですが、映画版では綺麗で感動的でした。

なかなか見ごたえのある面白い映画だと思います。


それでは、ネタバレを含むストーリーと感想です。

ストーリー


雨の降る中、夜空に満月があるシーンから始まります。
まだ、月を破壊する前ということですね。

そこに厳重に警戒された中、一人の男が拘束された状態で連れてこられます。
その男は、「殺せんせー」になる前の「死神」と呼ばれた最強の暗殺者でした。

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(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

場面がかわり、進路相談の時期のようです。
中村さんは、外交官
寺坂くんは、政治家
カルマくんは、官僚
渚くんは、なりたいものが決まっていないらしく、進路希望の用紙は白紙のままです。

そんな渚くんに、殺せんせーは
「あなたには暗殺者の能力があります。しかし、暗殺に使うのではなく、その能力を生かす道を考えなさい」
と言われ、渚くんは、いっそう悩みます。

原作では、モンスターペアレントのお母さんが出てくる話になるのですが、映画では出てきません。
なぜ、渚くんは暗殺の能力が秀でているのか
なぜ、女っぽいのか
などが分かり、「僕はお母さんの、2周目じゃあない」という印象に残る、好きなエピソードだったのですが残念です。


学園祭の時期となり、E組はももたろうの劇をするようです。

防衛省は、暗殺者レッド・アイを雇い、暗殺を試みます。
しかし、ことごく失敗。
殺せんせーは、その暗殺者を「レッド・アイ」なだけに赤鬼にコスプレさせて、劇中に登場させます。
レッド・アイは暗殺をあきらめます。

結構、酌をとるシーンだったのですが、正直このシーンはなくてもよかったのでは?と思います。
それであれば、進路相談のカットした部分を入れてもらいたかったものです。

そんな中、E組の女の子3人が不良グループに拉致られます。
拉致られたのを、カルマと寺坂が助けに行きますが、やられてしまいます。

殺せんせーが登場し、皆を助けます。
助け終わったあと、殺せんせーは、自分のネクタイをさわりながら、
「雪村先生、あなたが私にくれた縁を私はうまく繋げているでしょうか?」
と思いにふけります。

このシーンの印象として、唐突だったように思います。
原作では、学園祭でE組の生徒たちは、山にある自然の素材を使った「どんぐり麺」を販売し、バカ売れし、生徒たちは、もっと材料を調達しようとしますが、殺せんせーは販売を終わらせます。

殺せんせーは生徒たちに
「調達をしすぎれば、自然のバランスがくずれてしまいます。」
「あらゆる生物の行動が縁となって恵みをもたらすのです。」
「君たちは、どれほど多くの縁に恵まれてきたでしょうか?」
「助けられた人、教わった人、迷惑をかけた人、かけられた人」
「この世に出会ったすべての縁が人を育てる教師になる」
と説き、そのあとに先ほどの、「私にくれた縁を・・・・」となるのですが、そのセリフへのつながりが弱いように思いました。


学園祭も終わり、後片付けになります。

茅野は、殺せんせーに荷物を運ぶように頼みます。
殺せんせーが、校舎内に入った時、茅野は
「最後まで気づかなかったね」
と髪をかきあげます。

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(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

その首元から、触手が現れ、校舎を対先生繊維の布で覆い、殺せんせーを閉じ込め、攻撃を始めます。
「人殺し!」
と言う茅野に、殺せんせーは戸惑っています。
「雪村あぐりの妹と言えばわかるよね」
と攻撃を強めますが、触手の拒絶反応が現れたのか、その場を去ってしまします。

茅野は、自分のお姉ちゃん(雪村先生)が死んだ時、そばにいた、殺せんせーが殺したと誤解しているらしく、復讐の為、自分で触手の注射を打ったようです。

翌日、犬のコスプレした殺せんせーが、においで、茅野を探し出し、対決となります。

犬のコスプレ.jpg
(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

昨日より攻撃を強める茅野ですが、茅野は生徒なので手を出さない殺せんせー。

茅野 対決.jpg
(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

一方的な防戦を強いられ、E組の生徒に、
「私の心臓のあたりを貫かせるので、茅野さんが油断したところ、意識をそらしてください」
と頼み、殺せんせーは貫かれます。

仕留めたと、油断した茅野に、渚くんは、キスをします。
突然の事に、茅野さんは戸惑います。
殺せんせーは、一気に茅野さんの触手を引き抜きます。
茅野は意識を失い、対決は終了します。

生徒全員がそろった教室内で、自らの過去を話し始めます。
「先生は、かつて死神と呼ばれる殺し屋でした」
と。

説明する殺せんせー.jpg
(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

不敵な笑みを浮かべ、暗殺をしていた頃の、回想シーンになります。
しかし、捕えられてしまい、柳沢という科学者の実験台にされてしまします。

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(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

しかし、死神は高度な知識を持っており、柳沢さえも気づかない間に、自らを強くする内容へと実験を誘導していきます。

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(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

柳沢は、日々の実験の経過観察を取らせるために、雪村あぐりを使います。

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(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

雪村あぐりは、親同士が決めた柳沢の許嫁です。
昼間は、落ちこぼれクラスE組の担任をしています。

柳沢には雪村への愛情はなく、もし死神が雪村を人質にし、逃走を図ろうとしても、捨ててもかまわない程度で考えています。

実験の日々が続く中、雪村先生は自分の学校の生徒達の話などをし、しだいに打ち解けていきます。

徐々に、死神の体に変化が表れ始め、指先などが、触手のようになってきます。

そんな実験が一年を迎えた頃、雪村先生が死神にプレゼントを持ってきます。
それを見た死神は、プレゼントが少しダサかったようで、微妙な反応をします。

雪村先生は
「出会って今日で一年です。」
「誕生日がわからないなら、出会った日を誕生日にしませんか?」
「いろいろ相談に乗ってもらったお礼に、誕生日を送らせてください。」
と言います。
死神は、
「頂きます。」
と笑顔で答えます。
かつての死神は、笑顔は人を欺くためのものでしたが、本当の笑顔をするようになっています。

死神 本当の笑み.jpg
(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

本当は直接渡したいけど、規則で渡せないらしく、しかも雪村先生は
「去年は、E組の生徒に光を灯す事が出来なかった。」
「柳沢から、先生をやめて、ここで専属で働くように言われているので、先生をできるのは今年が最後」
と言い、
「あなたに触れたい。」
「最後の一年を頑張る力を与えて欲しい」
と言います。
死神は
「内緒ですよ」
といい、自分の髪の毛が触手状に自在に動くことを見せ、空気口から出していき、強化ガラスで遮られた向こう側の雪村先生の頬に近づけ、それを束ねると人の手のようにし、そっと頬をさわり
「大丈夫ですよ。あなたならできます。」
と励まします。

死神 触手.jpg
(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

原作をどおりですが、映像はすごく綺麗で感動します。
雪村先生のおかげで死神が、本当のやさしさで行動するシーンです。

その後、突然、月の7割が消滅。
原因は、死神に実験していた内容を、マウスで行い、月の実験場で経過観察していたところ、細胞分裂の限界を迎えた時、大爆発するというものでした。
あせる柳沢。

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(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

死神に同じことが起きる時期を計算すると、来年の3月13日。
それは、地球が滅ぶ事を意味しています。
「処分しろ!」
柳沢は研究員たちに、死神を殺処分することを命じます。

それを、聞いてしまった雪村先生は、死神に殺処分される事を告げます。
聞いた死神は、暗殺者である死神に戻ったような感じになります。

「助かる方法を探しましょう」
と言う雪村先生の言葉は、もはや死神の耳には届きません。

「わたしは、ここを脱走する」
と死神の言葉に、止めようとする雪村先生。
死神は、
「人質にする利用価値すら君にはない」
と冷たく言います。

その様子を監視カメラを見ていた柳沢に死神は、
「ありがとう柳沢。私はこの力を手に入れた」
と言い、死神の全身は異形の触手の怪物に変化します。

柳沢は、自分の実験が死神によってコントロールされていた事に気付くのです。
死神は、ダークサイドに落ちたような感じです。

死神は施設を破壊しながら、脱走を始めます。

柳沢は、逃走を阻むため、「触手地雷」を稼働させます。
この触手地雷というのは、近くにに来た生命体を自動的に襲うようです。

触手地雷の近くに来た死神に、触手が襲い掛かる時、雪村先生が死神をかばい貫かれてしまいます。
突然の事に、死神の暴走は止まります。

しかし雪村先生は、医学を極めた死神でも助けられない致命傷でした。
雪村先生が、道を外れようとした死神を、身を挺して止めてくれた事から、死神はダークサイドから戻ります。

死ぬ間際、雪村先生は
「もし、残された一年間あなたの時間をくれるなら、あの子達(E組の生徒)を教えてあげて。」
「あなたと同じように闇の中をさ迷っている」
「真っ直ぐに見てあげれば、きっと」
と言い、
「君がそういうのなら」
と死神は約束します。

それを聞き安心した表情で、
「素敵な触手。この手ならきっと素敵な教師に」
と死神の腕の中で息絶えます。

雪村先生 最後.jpg
(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

色々極めた死神ですが、それは何かを壊すことのみに使えていた事に気づき、無力さを嘆きます。

死神 泣く.jpg
(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

死神は、雪村先生のポケットにある、自分へのプレゼントのネクタイを受け取り、その場所を離れます。

触手がどうなりたいのかを聞いた来たらしく
弱くなりたいと答え今の形の殺せんせーになったようです。

殺せんせーは、過去を話し終え
「先生は、放っておいても死にます。」
「殺されるなら、他の誰でもない君たちに殺されたいものです。」
と言いますが、悲しい過去を聞いた生徒たちは、殺す気を無くしているようです。
こうなると分かっていたので、過去を頑なに語らなかったのですね。

冬休みも暗殺を仕掛ける生徒はいなかったようで、渚くんは、
「殺せんせーを救おう」
と提案します。

提案する渚.jpg
(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

カルマくんは、
「せんせーを殺す事がこのクラスの絆。」
と反対します。

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(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

クラスは「救う派」の渚くんと「殺す派」のカルマくんに分かれて、両者が対決します。

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(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

カルマくん優勢で対決は進み、渚くんに止めを刺そうとしますが、渚くんの必死の思いが心を打ち、カルマくんはギブアップします。

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(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

殺せんせーを救うことに決まった生徒たちは、柳沢の研究所から初期データを盗み出したりしながら、救うための薬の調合に成功します。

そんな中、殺せんせーの爆発する確率は「1%」程度という事がわかります。

その日の夕刻、職員室で卒業証書などを作っている殺せんせー。
そこに烏間先生が来て、先生としての職務を全うしている殺せんせーと見て、
「お互いの職務を全うしよう。殺せんせー
と言います。

烏間先生が、「殺せんせー」と名前で呼ぶ事は、今まで無かったと思います。
何かの覚悟が伺えます。

あとは薬を飲ませるだけとなりましたが、司令官のホウジョウによってE組の生徒達は捕えられてしまいます。
理由を聞くと、殺せんせーを完全に殺すために学校をバリアで覆い、逃げられない所を、衛星からビームを発射し殺そうという計画のようです。

生徒達は、烏間先生に
「爆発する確率は1%程度です。」
と言いますが、
「地球を賭けのチップにするには、1%でもあまりにも高い」
と言い返されてしまいます。

生徒達は鍛えられた能力で脱出します。

脱走する生徒.jpg
(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

出口付近に立ちはだかる烏間先生。
「予想より10分遅い」と言い、通してあげます。

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(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

この事により、烏間先生は、防衛省から任を解かれ、更迭されます。

脱出した生徒達ですが、学校周辺は自衛隊などが警備しており、入ることができません。
そこにイリーナ先生がRPG(ロケット砲)をもって現れ、
「私が混乱させている間に、行きなさい」
と、RPGを撃ちまくります。

イリーナ先生.jpg
(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

イリーナ先生、ルパン三世で、バイクに乗る不二子のような衣装です。

自衛隊のヘリや、爆発演出は、なかなか気合いの入っているシーンだと思います。
ホウジョウが、渚くんを車でひき殺そうとし、車ごとひっくり返ってしまうという、ふざけたシーンもありますが・・・。(゚д゚)

学校にたどり着いた生徒たちは、作った薬品を殺せんせーに飲ませます。

卒業証書を渡したかった殺せんせーは、授与式を始めます。

卒業証書.jpg
(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

その時、触手を埋め込んだ柳沢が登場します。

初期データは偽物で、作った薬品は効果がないと言います。
柳沢は、触手の注射を何本も自分に打ち、とんでもない怪物に変化します。

柳沢 怪物.jpg
(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

柳沢と殺せんせーのバトルになりますが、強力な怪物となった柳沢にまったく太刀打ちできません。
しかも、殺せんせーは生徒達を守りながらの戦闘です。

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(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

殺せんせーはボコボコにされ止めを刺されそうになるところ、茅野が身を挺して殺せんせーを守り、代わりに貫かれてしまいます。
お姉さんの雪村先生と、最後が重なります。

殺せんせーは怒り、腹部から大きな光のビームを出し、柳沢を消滅させます。

殺せんせーは教室の机に、動かない茅野の乗せ、手術をし始めます。
雪村先生の時と同じ事が起こった時に、対処できるように訓練していたようです。

無事手術を終えた、殺せんせーは、疲れのあまり、教室の壁を背に、もたれかかるように座り込みます。
茅野も息を吹き返し、生徒たちは、茅野の前に集まります。

殺せんせーは
「みなさん、瀕死のターゲットを暗殺者が逃してどうしますか。」
「今が殺し時ですよ。」
と言い、生徒達は戸惑います。

カルマくんは、
「せんせーを助けたい人
と挙手を求め、みんな手をあげます。
続いて、
「せんせーを殺したい人
と挙手を求め、みんな手をあげます。
2つに分かれていた、生徒の気持ちは、1つになったようです。

みんなで、倒れている殺せんせーの触手を1本ずつおさえ、渚くんが心臓にナイフを刺す事になります。

殺せんせーは
「一人ひとり立派に成長してくれました。」
「君たちに殺されて、先生は幸せです。」
と言います。

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(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

渚くんは、泣き叫びながらナイフを突き立てようとします。

殺せんせーは、そんな渚くんを、そっと止め、
「そんな気持ちで殺ってはいけません。笑顔で殺りなさい」
と正します。

先生の気持ちを汲んだ渚くんは、落ち着きを取り戻し、笑顔で
「さよなら殺せんせー」
「はい、さようなら」
と教室で、いつもの、あいさつをするかのように、殺せんせーは返します。

渚くんのナイフが殺せんせーの胸に、静かに沈みます。
「卒業おめでとう」
殺せんせーは最後にそう言い、体は光の粒子になって消えていきます。

その粒子を見ながら渚くんは、
「なりたいものが見つかったよ」
心の中でつぶやきます。

その粒子は、イリーナ先生の所など、最後のあいさつをするように、ゆっくりと飛びます。


時がたち大人になった、渚くんは新任の先生として学校に来ますが、そこは、映画 クローズのような荒れ果てた学校でした。

不良たちに、
「ケガをしたくなかったら、ずっと自習にしてろ」
などと言われます。

席に着くように言うと
「俺たちに命令するんじゃあねえ。殺すぞ」
とリーダーに脅されます。
「殺す」という言葉に渚くんは、リーダー背後に瞬時に回り、人差し指をピストルのように突き立てます。
「殺せるといいね。卒業までに」
ただならぬ動きに、生徒達は静かになり席に着きます。

「それでは授業を始めます」
と渚くんが言った所でENDです。

感想


いろいろ詰め込んだ感はありますが、見ごたえのある良い作品だと思います。

原作は伏線がすばらしく、映画化するにあたり、色々内容変更した割には、伏線も大事にされていると思います。

単行本はすべて持っているのですが、最後のシーンはまだ単行本化されておらず、結末は知らない状態での鑑賞でした。

殺せんせーは、死なないと思っていたのですが、いい意味で裏切られ、しかも後味の良い終わり方に感動しました。
このシーンでは、映画館のあちこちから、すすり泣く声が聞こえていました。

人との縁について、「雪村先生」→「殺せんせー」→「渚先生」となっていく展開によく考えたものだと思います。

イリーナ先生も前作より、日本語が上手になり、知英さんの努力がうかがえます。

冒頭にも書きましたが、死神が雪村先生の頬を撫でるシーンは本当に素晴らしいです。
このシーンと殺せんせーのラストシーンだけでも鑑賞する価値はあり、泣けると思います。
ぜひ鑑賞してみてください。

そういえば「理事長」って、どこいったん?
理事長の端折られ具合に、またも泣けます。(^―^)

公開2日目、300人収容の映画館で9割程のお客さんでした。
この1つ前の上映が、舞台挨拶中継付で満席だった事を考えると、多いほうかなと思います。

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