アーロと少年 ネタバレ ストーリーと感想 [映画]
(C) 2016 Disney / Pixar. All Rights Reserved.
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今回は、「アーロと少年」です。
映画館に見に行くつもりは、あまりなかったのですが、「インサイド・ヘッド」が予想外によかったので鑑賞することにしました。
インサイド・ヘッドの記事はこちら
映画の世界観は
恐竜 絶滅せず、言葉を話す。
人間 現れ始める頃で、言葉を話さない。
の2から成り立っています。
人間が恐竜の子供と旅をする設定を想像しがちですが、逆です。
話の内容的には、ストレートで普通な感じです。
しかし、言葉を話さない人間に、恐竜が意志を伝えようとする所は、うまくできていると思います。
今回特筆する所は、映像美です。
雨、葉、ホタルや雲の上の景色、一番すごいと思ったのは、最後の方にナイアガラの滝のような所が出てくるのですが、圧巻です。
ぜひ、劇場の大きなスクリーンで見てもらいたいです。
それでは、ストーリーです。ネタバレ全開です。
ストーリー
隕石が地球を通り過ぎ、恐竜が絶滅しないところから始まります。
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山が3つならぶギザギザ山のふもとに、アパトサウルスの夫婦が畑を耕し、作物の種を埋めています。
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収穫時期に、夫婦の卵3つがそろそろ孵りそうです。
最初に生まれた子は、リビー、次の子はバックと名付けます。
3つ目の卵は一番大きいので、大きな子が出てくると思いきや、他の2匹よりも小さく臆病な子で、アーロと名付けます。
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生まれた直後に名前を付けるのですが、スラスラと付けるのは、少し違和感を感じます。
子供たちは、成長し、大きくなっていきますが、アーロは臆病なままです。
母親は、心配そうに見ていますが、父親は「大丈夫」と優しく言います。
ある日、収穫した作物が食い荒らされるため、サイロのような収穫物を入れておく為の倉庫を作ります。
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その倉庫は、石を組み合わせて作っており、やることをやり終えたので、母親、父親の足型を石に「しるし」として付けます。
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子供たちも、しるしを付けようとしますが、父親に
「やる事を成し遂げたしるしだ。成し遂げた時につけなさい。」
と言われ、今は付ける事ができません。
そのうちに、
リビーは、畑に上手に水をあげれるようになり、しるしを付ける事が出来ました。
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バックは、畑を耕す事ができるようになり、しるしを付ける事が出来ました。
アーロの仕事は、鳥に餌をやることですが、うまくできず、しるしを付ける事はできません。
そんなアーロを母親は、やはり心配そうに見ており、父親は「大丈夫」と言います。
その日の夜、お父さんはアーロを森の草原に連れ出します。
夜の不気味さを感じたアーロは怯えています。
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そこに一匹の虫が、アーロの鼻のあたりにとまります。
父親が、そっと息を吹きかけると、虫が光ります。ホタルだったようです。
アーロは初めて見たようで、目をキラキラさせながら見ます。
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お父さんは、
「怖さを乗り越えることで、初めて見える世界がある」
と言い、尻尾を自分の周り草に、ふわっと円を描くように回すと、そこにいたホタル達が描いた円の通りに光り、アーロも同じようにします。
すごく楽しそうです。
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お父さんが、草の中を走り出すと、走った軌跡を描くようにホタル達が光り始め、アーロも同じように楽しそうに走ります。
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あたりは、ホタルでキラキラと星のように幻想的です。
父親のアーロに対する優しい愛情が伝わるシーンです。
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次の日、お父さんは、アーロに新たな仕事させます。
その仕事は、相変わらず作物が食い荒らされるので、罠を仕掛けて見張り、罠にかかった動物を最後に棒で仕留める事でした。
見張っていると、何かが罠にかかり、おそるおそる見てみると、人間の子供でした。
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罠の網にかかり動けないところを、棒で仕留めるように言われていましたが、可哀想に思ったのか、子供を逃がせてあげます。
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それを見た、お父さんは、
「何をやっているんだ!。追いかけるぞ!。」
と言い、アーロと共にギザギザ山の方へ、川沿いを走って追跡します。
あたりは、雲行きが怪しくなり、雨や雷も鳴り嵐のようになってきました。
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アーロは足元がおぼつかず、岩に足をぶつけて歩くこともつらそうになります。
それを見た父親は、
「お前に強くなってもらう為に、無理をさせてしまった」
と反省し、家に戻ろうとしますが、この嵐により山の上から鉄砲水が川沿いを伝って襲ってくるのが見えました。
お父さんは、足をケガして動きにくいアーロを助ける為、高台へ放り投げ、お父さんも登ろうとしますが、間に合わず水に飲まれます。
飲まれる瞬間アーロを怖がらせないようにか、いつもの頼もしい顔で消えてしまします。
お父さんがいなくなってからも、畑の収穫をしていますが、お母さんは、だいぶ疲れています。
アーロが、倉庫に収穫物をしまっていると、中から食われたトウモロコシが飛び出してきます。
中を見ると、この前、罠にはまった少年がおり、逃げる少年を「お前のせいで父さんは」と追いかけます。
追いかけ、勢い余って少年とアーロは川に落ち流されてしまします。
流される途中、岩に当たり気を失っていたアーロですが気が付くと川岸に流れ着いていました。
ここがどこかわからず不安になりますが、川を上流に進めば家に着くのではと歩き始めます。
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途中、赤い木の実を踏み、舐めてみると、おいしかったようで木の実を探すと、木の上の方に実がなったいました。
取ろうとしますが、届かず足を滑らした拍子に、岩に足を挟まれ抜け出せなくなり、もがきますが疲れ寝てしまいます。
翌朝、挟まっていた足周辺の土が掘られ足が抜ける状態になっています。
周辺には小さな足跡と手形がいくつもついており、さっきの少年がやってくれたようです。
雨が降り始めので、アーロは木の枝などで家のようなものを作り、雨をしのぎます。
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アーロがおなかをすかせていると、この前の少年が大きなカメレエオンを捕まえて目の前に差し出します。
しかしアーロが戸惑っていると、カメレオンは逃げてしまい、少年はなぜ食べないのか?という顔をしています。
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その後、今度は大きな飛ぶ虫をもってきますが、アーロは気持ち悪がって食べません。
次に、赤い木の実の付いた枝を持ってくるとアーロは食べ始めます。少年はうれしそうです。
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この少年、人間ですが、犬のような動きをよくします。
木の実をもっと食べたいアーロは、少年にあった場所まで案内してもらう事になります。
そこは、険しい崖のところでしたが、なんとかたどり着きます。
木の実の近くで警戒している少年をよそに、アーロは、食べようとします。
そこには、大きなヘビがおり襲ってきます。
怯えるアーロを守る為、少年がヘビと格闘し退治します。
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それを見ていた大きなサイのような動物がいました。
この動物は、自分を守る為、いろいな動物と共生しているようです。
その動物は、少年がほしくなり
「名前をつけたら、もらう」
と言い出し、いろいろな名前を言い始めます。
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アーロも取られたくないので、名前を言い始めますが、アーロが
「スポット」
と言った所で、少年が振り向いた為、少年はスポットという名前に決まり、アーロについて行く事になります。
夜、草原があり、ホタルがいる事を見つけたアーロは、かつて、お父さんがしてくれたように、自分の周りの草を尻尾で円を描くように撫で、輪のように光らせます。
スポットも幻想的な光景に目をキラキラさせて喜んでいます。
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お父さんとのホタルのシーンでいうと、アーロがお父さんで、スポットがアーロのようです。
寝るときにアーロはスポットに、家族の話をしますが、少年は言葉を知らないので伝わりません。
アーロが木の枝を使い、1本1本を家族それぞれに見立てて、周りに円を描き、家族と説明します。
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スポットも伝わったのか、枝3本を立て、周囲に円を描き、その後に両端2本を横に倒し、土で埋めます。
両親は死んだということなのでしょう。アーロも、そのように受け取ったようです。
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次の日、川沿いを登っていると、すごい砂嵐なり、川も氾濫し始め、アーロは、お父さんが流された時のトラウマで、川沿いを進むスポットから離れ逃げ出してしまします。
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嵐がやむと、スポットが木々に埋もれていたアーロを見つけ出し助けます。
上空では、プテラノドンのような恐竜が4匹ほど飛んでおり、アーロはギザギザ山を知らないか聞きます。
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知っているらしく、リーダーのサーンダークラップは
「嵐で困っている動物を助けたら教えてやる」
と言い、アーロは手伝いをし動物を助けます。
しかし、サーンダークラップは助けた動物を一気に食べてしまいます。
サンダークラップ達は、動物を助けるのではなく、弱ったりした動物を餌にしているのでした。
驚いたアーロは、スポットを目で探しますが、最初から隠れてこっちを見ていたようです。
ヘビの時もそうでしたが、スポットは経験上警戒できるのですね。
サンダークラップは、アーロについているスポットの匂いを嗅ぎつけ、スポットの事を探し出します。
アーロとスポットは、全速力で逃げ、逃げた先にいるティラノサウルス達に助けてもらいます。
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ティラノサウルス達は牛が逃げてしまったので探しているところで、またも手伝うことになります。
スポットは鼻が利くので、牛の居場所を見つけ出しました。
ティラノサウルス達に
「牛の真ん中にある岩の上で雄たけびをあげてきてくれ」
と言われ、わけもわからぬまま岩の上で雄たけびをあげます。
その声に反応しハイエナが来ます。
どうやら、牛を泥棒していたようです。
ハイエナ達を退治し、その夜たき火を囲んでティラノサウルス達の武勇伝などを聞きます。
恐竜がたき火を囲んでいる姿は少しシュールです。
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武勇伝を聞いたアーロは
「これからは、僕も怖がらないでやるぞ」
と息巻きますが、
「恐怖を感じないのでは、生き残れない。乗り越えるんだ。」
と教えられます。
翌日、ティラノサウルス達にギザギザ山の近くまで案内してもらい、別れます。
アーロ達が草原を走ると、走った軌跡にそって、羽を休めていた鳥たちが飛び立ちます。
お父さんとのホタルのシーンで走っていたのが重なります。さらに成長した表現のようです。
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その後も、駆け続け雲を抜けるほどの高さまで山を上ると、雲の上から顔を出す事ができ、見る景色はきれいで感動しています。
お父さんの言っていた「怖さを乗り越えた事で初めて見える世界」という事しょうか。
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家に向かっていると、雄たけびが聞こえ、その方向を見ると、その声は一人の人間でした。
スポットは引き寄せられるように近づいていきますが、アーロはスポットが行ってしまうと思ったのか、スポットを背中に乗せ
「家に戻ろう」
とアーロの家の方向へ進み始めます。
ギザギザ山に大分近づいてきました。
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しばらくすると、天候が悪くなり始め、またもサーンダークラップ達が襲ってきます。
スポットが連れ去られてしまい、アーロは追いかける時に、崖から落ちてしまい気を失ってしまします。
そこへお父さんがアーロを助けに来ます。
ついておいでと言わんばかりに進んでいくお父さんですが、アーロは、これは夢だと気づき目を覚まし、スポットの救出に向かいます。
スポットは川沿いでトリケラトプスに奮闘していました。
アーロも一緒に戦い、何とかやっつけます。
しかし、またも川上の方で鉄砲水が発生し、襲いかかってきます。
アーロは、今度は逃げずに川に飛び込みスポットをかばいながら一緒に流されます。
ナイアガラのような大きい滝にも落ちますが、2人とも助かります。
アーロの家に再度向かっている途中に、この前の人間が奥さんと子供を連れて現れます。
スポットはこの前のように、警戒しつつも歩み寄り、顔をみんなで寄せ合うと、同じ種族とわかるのか、すごく安心した表情を浮かべます。
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スポットが楽しそうにしている様子を、アーロはじっと見ています。
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そこへスポットが戻ってきて、アーロの背中に上ったりしてじゃれてきます。
アーロは、 その人たちと暮らしなさいというように、スポットを優しく離しますがうまく伝わりません。
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そこで、スポットとその人たちの周りに円を描きます。
家族の話の時のやつですね。
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スポットも理解し、アーロの顔に抱き着き、お互いの目には涙が流れます。
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別れを終えた後、お互いに離れていきます。
アーロは家の近くまで帰ってきました。
母親が収穫をしており、アーロの堂々としているその姿を見て、一瞬パパと間違えます。
よく戻ってきたとお互いにくっつきます。
アーロも倉庫に「しるし」をつけた所でENDです。
感想
最初にも書きましたが、話は本当にストレートでした。
子供には、わかりやすいと思います。
お父さんの死、スポットとの別れのシーンで、劇場のあちこちから、子供のすすり泣く声が聞こえていました。
うちの子供は「かなしかった」としか言いませんでしたが・・・・(*^-^)
「怖さを乗り越えることで、初めて見える世界がある」がテーマだと思いますが、アーロが一つ一つ難題を乗り越えて成長している姿がうまく描けていると思います。
一度目に人間に出会った時は、スポットを離さなかったのに、2度目の時は、スポットに離れるように仕向けます。
守ってもらう側から、守ってあげる側へ、子供から大人に成長した描写でしょうか。
それで帰ってきたとき、お母さんがアーロの事を一瞬パパと見間違えたのでしょうか。
映像美は本当に素晴らしく、それだけでも鑑賞する価値はると思います。
ただ、今回の映画のエンドロール中は特に何もありません。
ピクサー映画はエンドロール中、いろいろと物語に付随する内容があり、楽しめたと思うのですが、特になく、本編中に出会った動物達の事など描かれていればと期待していたのですが、それが残念でした。
話はストレートなんだから、エンドロールこそ今までのパターンを使ってほしかったです。
公開2日目でしたが、お客さんの数は、200人収容の劇場で4分の3ぐらいでした。
ちょっと少ないですね。
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2016-03-14 15:31
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